兵庫県たつの市日山に坐す、粒坐天照(いいぼにいますあまてらす)神社です。
鳥居の正面に施主の名前が彫り込まれています。
参道脇に広い駐車場があります。さらに、上の段まで坂があって車で上れます。
正面のほかに、脇にも鳥居が新設されています。
手水舎の上には瓦の狛犬さん。
伊勢講の絵馬もありましたよ。
御祭神:天照国照天彦火明命
由緒
人皇第32代崇峻天皇、第33代推古天皇の御代、今のたつの市に伊福部連駁田彦という長者あり。邸の裏に杜がありて、推古天皇2年(594)、輝くもの現われる。曰く、「我は天照国照彦火明命の使である。天火明命の幸御魂はこの地に鎮まり、この土地と人々を守り給うて既に千年を越ゆ。今汝の正直、誠実なるに感じ給い天降りまして神勅を授けようとされている。神勅を奉戴し新しい神社を造営して奉祀せよ。すなわち、今ここに種稲を授け給う。これを耕作すれば汝の田のみならずこの里全体に豊かに稔り、この土地は永く栄えてゆくであろう。」と。昇天して去り、あとに種稲が残されていた。
この神勅を尊み奉戴することを誓うと、一夜にして千頂もの水田ができた。
駁田彦が中心となり神社を建立奉斎し、またこの水田に授かった種稲を耕作すれば大豊作となり一粒万倍したという。以後この土地は米粒を意味するイイボ(揖保)の郡と呼ばれた。人々は嬉び感謝し、この神社を粒坐天照神社と称して氏神と崇めた。
彫りの細工がスバラシイ。
狛犬さんはずんぐりとしたタイプ。
スックと立つチビ狛さん。越前タイプ。